2009年2月11日水曜日

読んだ本(王政復古)

 毎土曜にBS2で放映されている「週刊ブックレビュー」で紹介されてすぐに読むことを決めた。
新書なので700~800円程度で手にはいると思いきや、すでに絶版状態であり、アマゾン中古価格がなんと4000円ほどであった。県立図書館で借りることにする。
 1853年ペリー来航から1867年王政復古の大号令までの流れを1867年を中心に詳述したものである。勉強になる事ばかりであったが、特に
 ①ペリー来航という事件の日本史における重要性(単なる鎖国→開国ということ以上に、ペリーが来なければ、明治維新も起こらなかったであろうというくらい大事件だったのだ。やはり「たった四杯で夜も寝られ」ないのは本当だったのだ。)
 ②大河ドラマ「篤姫」では、維新(革命)を達成するために2つの方法を対立的に描いていた。つまり、
大政奉還(平和的革命)と武力討幕である。薩摩藩もその2つの方法を巡って内部対立があり、小松は前者、大久保・西郷は後者の立場を取り、小松は最後まで武力衝突を避けるべく奔走したもののその願いかなわず、ついには鳥羽伏見の戦いに突入してしまうというストーリーになっていた。このドラマ以外でも小松(平和主義)、西郷・大久保(好戦)と対照的な認識を提示してあるものもあったらしい。しかし、著者は「それは誤解である。」という、小松・西郷・大久保は、最初から、大政奉還→武力討幕という戦略に基づいて協働していたのである。
 が印象深かった。 

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