2009年2月3日火曜日

読んだ本

約2ヶ月前、県立図書館から借りた本を、今日やっと読了した。上記の本は、何かの書評コーナーで紹介されたものだった。
 江戸時代の外交政策をで表現する「鎖国」という言葉は、歴史を学ぶものに実質とはほど遠い印象を与えることになった。筆者は、江戸時代は、「実質的な鎖国状態ではなかった。」とする。最近は、学会でもその考えが主流となっているようだ。江戸時代、幕府直轄地である長崎における中国、オランダとの貿易以外にも、対馬藩を仲介として朝鮮、また薩摩藩を仲介とした琉球、時代が下れば、松前藩を仲介としロシアなどとの交易を通して、日本は世界とつながっていた。以上4カ所のことを「4つの口」と呼ぶ。本書は、筆者の関心から、朝鮮との関係を中心に述べられていた。私自身は、もちろん「薩摩の口」に一番興味ある。折しも、今年2009年は、薩摩藩の琉球侵略からちょうど400年目に当たる。薩摩藩と琉球の関係をもっと知るべく勉強を重ねていきたい。

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