2009年10月26日月曜日

向田邦子文学の魅力 講演会

料理教室の後、鹿児島近代文学館での講演会に参加。講師は、写真の石田氏。今年は、向田邦子生誕
80年の年で、関連した行事がさまざま開かれているが、これはその一つ。氏は、向田邦子とマスメディアという視点で向田文学を分析された。曰く、「向田邦子は、意識的か無意識かは別として、マスメディアの特性をうまく利用して、作品そして、自分自身を売り出した」 。乳ガンの手術を経て、死を意識した向田が、テレビドラマのシナリオの「一過性」という特性に気づき、自分自身の存在証明を残すために、エッセイ・小説へと、自分の仕事をシフトしていったとの分析は、納得いくものだった。

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