講談を生で聴くのは初めてであった。迫力がある。1本目は旭堂南陽(きょくどうなんよう)さんの、「西南戦争」。なんと彼は8カ国語を話せるという。
どの講談もおもしろかったのだが、時間の関係で、これから盛り上がってくるという場面で、「後は、またお会いしたときに」と終わってしまったのが残念であった。
講談は非常にマイナーな興業で、専用の演芸場ももてないので、今回のようなイベントを企画してもらわないと、仕事が無いようである。練習場所を確保することの難しさや練習時のエピソードなど、この後の懇親会で聞かせてもらったが、笑えそうで笑えないものだった。講談界には、「つぎり」という言葉があるらしい。「つ」の着く数字「1つ~9つ」を超える数、10以上という意味。つまり、お客さんが10人を
超える状況を驚きを持って表現する言葉とのこと。それだけ、普段はお客が少ないのである。
ちなみに「講談社」という出版社があるが、この会社は、設立当初「講談」の内容を専門に出版していたことから、その名になったという。
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