藤田の作品
講師は、館長の文田哲雄氏
内容は、「エコール・ド・パリ」の時代の画家について、モディリアニ、藤田嗣治の作品を中心に 紹介・解説するもの。
藤田・モディリアニについては、名前と有名な作品について知っている程度であったが、今回の講座で少し理解が深まった。
「エコール・ド・パリ」は、第1次大戦後から世界恐慌(1929)くらいまでの約10年間。フランス・パリのモンパルナス地区に世界中の芸術家など(中にはレーニンやトロッキーもいたらしい)が集まり、自由な芸術活動を展開し、名作を算出した時代のことを言う。イタリア生まれのモディリアニと藤田はモンパルナスで出会い、親交を深めた。もうそのころは世界的に有名だったピカソもその後のモダンアートに影響を与える、キュビズムなどの絵画を製作していた。藤田やモディリアニにとって、ピカソはあこがれの存在だったようで、初めて出会ったときの緊張した様子がエピソードとして語られた。
モダンアートは、一見伝統的な写実主義の絵画の伝統を全く無視しているかのような、印象を与えるが、2人の作品解説によって、2人とも基礎的なデッサン、構図構成において伝統を踏襲していることがよく分かった。
藤田の特長は、人間の肌色に使われる乳白色である。モディリアニは、35歳でなくなったこともあり、
エコール・ド・パリの時代の作家の中でもっとも人気があるらしく、その作品も高額で、鹿児島市立美術館は、彼の作品を購入できていない。(長島美術館には、展示されているらしい)
2月後半から福岡市美術館で藤田の作品展が開催されるらしいので、できれば行ってみたい。
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